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メトロニダゾール(ロゼックス)外用剤の歴史(酒さ・関西)

メトロニダゾール

ロゼックスゲルは新しい薬なので、ずーと使っても大丈夫ですか?という相談を診察室で受けます。

保険適応になって新しいのですが、実はとても古い薬です。

日本で初めて報告されたのは京都大学の今村先生が、皮膚科紀要の雑誌にMetronidazole外用薬による酒皶の治療を1989年に報告をされたました(図上)。

この報告を受けて全国のいくつかの施設で院内製剤としてメトロニダゾール軟膏(クリーム)で酒さ診療を行われていました。私が医者になった20年前に初期研修をしていた川崎医科大学附属病院で当時の藤本教授の方針で1%メトロニダゾール軟膏による酒さ診療を行ってました。Wikipediaの酒さ様皮膚炎の治療にも川崎医大の治療が引用されています。川崎医大の院内製剤も、ロゼックスゲル(0.75%)が保険適応になりなくなりました。国内でも20年前から用いられていますが、長期使用による副作用の経験はありません。

海外でも、1988年にアメリカで使われており、海外ではかなり早くから保険で診療でつかわれております。日本が海外にかなり遅れて保険認可されたことがわかります。