疥癬(ヒゼンダニ)(ストロメクトール)(神戸・皮膚科)
疥癬
1月22日のブログで毛包虫(ニキビダニ)を紹介しました。今回は同じダニでもヒゼンダニで起こる疥癬についてです。
「疥癬」はダニの一種である「ヒゼンダニ」がヒトの皮膚に寄生しておこる皮膚の病気で、腹部、胸部、大腿内側などに激しいかゆみを伴う感染症です。直接的に肌から肌、また、衣類やリネン類を介して間接的にヒトからヒトへ感染します。疥癬には、通常疥癬と角化型疥癬の2つのタイプがあります。
疥癬は、病院や施設など、長時間にわたり集団生活する場で、入院(入所)者や職員にも感染が起こり、また媒介となりうる感染症です。時に集団発生を起こすことがあり注意が必要です。
顕微鏡はダーモスコピーを用いて、ヒゼンダニを確定できれば診断ができます。
治療薬にはストロメクトールの内服が有効です。
当院では皮膚科の往診も行っております。高齢者施設などで、疥癬が疑われる方がおられましたらご連絡ください。