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(大阪・京都・西宮)マスク肌荒れは「酒さ(赤ら顔)」の悪化のことも(神戸・皮膚科)(ステロイド・プロトピック)

マスク荒れ(酒さ様皮膚炎)     

酒さの悪化・酒さ様皮膚炎になっている方の問診をしておりますと、コロナの影響でマスクによる新たな発症パターンがでてきています

顔の頬あたりが、赤くなり、患者さん本人はコロナ禍の”マスクによる肌荒れ”が生じたと皮膚科医に伝えて、皮膚科医が簡単に皮疹を確認して「ステロイド軟膏」「プロトピック軟膏」「コレクチム軟膏」を処方されはじめたのがきっかけで、「酒さ様皮膚炎」になって来院される方が急増しています。このような場合、ステロイド軟膏などを塗布すると一旦はいいが、やめると悪化するという「リバウンドのような状態」がでてくるのが特徴です。また、ステロイドで調子がよくないということで、「プロトピック軟膏」「コレクチム軟膏」に処方が変わる方もおられますが、それでもよくならないです。患者が不信に思い、セカンドオピニオンを求めて他の病院を受診することにより診断がつく方も多いです。そのため、最初にステロイドを処方した皮膚科医から患者が逃げていくので、どのような経過になったかわからないため、また同じような酒さ様皮膚炎患者が生じてしまいます。

酒さがもともとある方にとって、マスク着用は、蒸れ、暑さ、湿度、擦れなど酒さの悪化因子がたくさん加わりますので、酒さが悪化することはよくあります酒さの治療をしていても、マスクの影響で今までより治療に時間がかかる印象があります。

一概にマスクの肌荒れといっても、素材があわなくて、「湿疹・皮膚炎」を生じている方や、「ニキビ」が多発し、治りにくくなっている方、「酒さが悪化している方」、いろいろあります。本来であれば、皮膚科医がダーマスコピーなどを用いて詳細に皮疹の視診を行い、診断をお伝えし患者さんに説明すべきなのだと思います。診断能力の高い皮膚科医が、初診時から「酒さの悪化」と診断し、酒さ治療外用薬を用いていればこじらせることなく治癒していたと思われる方が多くいます。

治療期間中も、なるべくマスクをしないというのがいいのですが、コロナ禍では難しくなってきました。