「酒さ」と「酒さ様皮膚炎」の関係(ステロイド・プロトピック・コレクチム)赤ら顔
酒さ・酒さ様皮膚炎
「酒さ」は体質的要素で顔が赤くなっている疾患、「酒さ様皮膚炎」はステロイド外用剤で酒さのいうに顔が赤くなる疾患として、それぞれ独立して扱われています。
他院でステロイド・プロトピック・コレクチム軟膏などの免疫抑制作用を有した外用剤によって酒さ様皮膚炎と診断した方の多くに、軽い酒さ、わからない程度の酒さがあったであろうとされる方をよく見かけます。軽い酒さは、アトピー性皮膚炎や乾燥などもまざっているとはわからない程度のこともあります。
というのも、顔へのステロイド塗布による副作用は多くあり、ざ瘡(ニキビ)の増加や毛細血管拡張、皮膚萎縮、多毛などあるのですが、ある一定数の方に酒さ様皮膚炎になるのは、もともとの「酒さ」がこれらの外用薬によって増悪・変化が加わり酒さ様皮膚炎になるのだと思われます。
そのため酒さ様皮膚炎の方の治療において酒さの要素も含んで治療が必要になります。