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ノーリス(IPL:フォト光治療)の特徴(酒さ・Vビームとの違い)(赤ら顔)毛細血管拡張症(神戸・大阪・皮膚科)

ノーリス(IPL)

酒さ・酒さ様皮膚炎の方の治療で、1型の紅斑・血管拡張型の場合、外用療法による治療にはやはり限界があります。

酒さの治療はVビームみたいに、患者さんもそうですし、医師でもそれをうたっているところが多いですが、酒さの総説が書かれている海外の論文をみますと、決して酒さにはVビームだけと記載ではなく、Vビームとフォト(IPL光治療器)は同等とされており、安全性・副反応の点から、IPL治療を勧めている記載も目にします。実際、「Vビームをして顔がよけいに赤くなった」「Vビームをして顔が赤くなり、元に戻らなくなった」「顔が腫れてそれを抑えるためにステロイドなどを塗布した」「痛みが強すぎた」「腫れて顔の輪郭がかわった」、「ダウンタイムの期間が長かった」、「内出血(紫斑)が引くのに時間がかかった」とかいう患者さんの声をお聞きします。レーザーですので仕方ないですが、敏感な酒さの肌にとっては負担が大きい(ダウンタイムがある)のも当然です。その点がフォト(IPL)治療とは異なります。

海外の酒さの方のようにに肉眼でわかるような毛細血管拡張がめだつようなタイプですと、もともと血管腫・毛細血管拡張症などに使われていたVビームなどがいいように思いますが、日本人の酒さの方は肉眼では頬の毛細血管拡張はほぼわからずぼんやり赤い方が多いので日本人の肌質を考慮してフォト(IPL)治療を行うことにしました。

ノーリスを導入すると、いろいろ知っておられる方からは、他のフォト治療器とはどう違うのかと質問されることが増えてきました。フォトの機械はフォトフェイシャルで有名なM22を代表にいくつかのメーカーが機械をもたれています。ルメッカ、アイコン、ライムライトなどいろいろあります。

キャンデラ社のノーリスの特徴はパルス幅が可変できて、「マイクロ秒のパルス幅設定」ができIPL治療機では珍しくパルス幅設定を1.5msecにまでにすることができるため血管に効果的であり、「冷却機能が不要」ですので、「拡張した血管にそのまま照射できる」のが特徴です。ダウンタイムが少ないのが特徴ですので、酒さの方のような超敏感肌(何をしてもすぐに赤くなる肌)にも施術をしやすいのもあります。また皮膚疾患用光治療器 Nordlys(ノーリス)による血管病変の治療について、厚生労働省より初めて薬事承認を取得しました。他のIPL治療器で血管病変に薬事承認をとっている機械はありません。

機械施術(IPLやVビーム)は何回も治療をして効果がでてくるものですので、悪化させる可能性が少ないものから選択するのがいいかもしれないです。

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