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日本人の酒さ患者の特徴

酒さ・酒さ様皮膚炎

2022年の JDermatol 2022;00:1-6 に東北大学の皮膚科から酒さ・酒さ様皮膚炎患者の統計の論文がでていました。

海外より遅れている酒さ診療において、日本人患者を集めた集計ですので、大変貴重なものです。

東北大学の酒さ・酒さ様皮膚炎患者340名集めた方の特徴になります。

併存症/合併症としては①花粉症(27.4%)②接触皮膚炎(19.4%)になっているとのことです。花粉症はあまり意識していなかったので、新たに気づかせて頂きました。

悪化因子としては①温暖差(41.5%)②紫外線暴露(17.6%)の順になっています。

アレルギー(IgE)検査をしている中で、陽性が多かったものとして、①スギ(59%)②ヤケヒョウヒダニかコナヒョウヒダニ(42.3%)③ハウスダスト(39.7%)となっています。

たしかに、この時期酒さ・酒さ様皮膚炎の方を診療していますとアレルギーがあると言われる方もおられます。当院でもIgE検査など可能です。

最後に、この論文では治療も大切ですが、環境要因も重要であることが触れておられました。

この論文を記載された山崎先生は酒さの診療で全例IgE検査・アレルギー検査(血液検査)をして、患者さんのアレルギー項目の有無を確認して、悪化因子を探していると講演で話されていました。診察時に採血検査の希望がありましたら、当院でも可能ですので診察時にお伝えください。