アトピー性皮膚炎の新薬(モイゼルト・ミチーガ)(神戸・皮膚科)
アトピー性皮膚炎(新薬)
以前は皮膚科領域で乾癬治療薬が続々と世にでてきましたが、最近はアトピー性皮膚炎の治療薬がいくつかでてくるようになりました。
●モイゼルト軟膏0.3%、1%
新規作用機序のアトピー性皮膚炎の外用治療薬です。PDE4阻害薬になります。軽症から中等症のアトピー性皮膚炎の症状を改善する外用薬になります。油脂性軟膏剤になります。
効能・効果はアトピー性皮膚炎のみです。
●ミチーガ皮下注
ミチーガ®は、インターロイキン 31 受容体 A(以下、IL-31RA)を標的とするヒト化抗ヒト IL-31RA モノクローナル抗体です。デュピクセントと同様に生物学的製剤になります。デュピクセントが、IL-4、IL-13を抑えますが、ミチーガ―はIL-31を抑えますので、抑えるサイトカインが異なります。
主に Th2 細胞から産生されるサイトカインである IL-31 は、AD の主な起痒物質の 1 つとして知られています。
効果・効能はアトピー性皮膚炎に伴うそう痒(既存治療で効果不十分な場合に限る)です。
治験をされた先生からもかゆみの改善に期待できる薬剤とのことです。
デュピクセントで効果がない方は選択肢のひとつになると思います。