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ステロイド外用剤(軟膏)の副作用(神戸春日野道・皮膚科)

ステロイド

ステロイド外用剤の副作用がでているのに、蔓延とステロイド外用療法を続けている方をおみかけします。

多くの方はステロイド外用剤の副作用の説明もなされないまま使用されている方です。

ステロイド外用剤の副作用はステロイドの全身投与の副作用と別で考えていただく必要があります。

ステロイド外用剤の副作用には

①皮膚萎縮・毛細血管拡張・・・皮膚が薄くなり、皮膚の下の細い血管がみえるようになります。アトピー性皮膚炎の方にたまに肘にみかけることがあります。

②多毛・・・普通以上に毛が多くなります。

③酒さ様皮膚炎(口囲皮膚炎)・・・長期間顔面に比較的強いステロイド外用剤を使用していると起こります。

④ステロイドざ瘡・・・にきびが増えます。マスクを現在しているので、顔に塗布するとできやすくなっています。

⑤感染症・・・細菌感染症や真菌感染症(白癬(水虫)、カンジダ)が増えます。

⑥皮膚線条・・・妊娠線のように皮膚が裂けたようになります。

⑦リバウンド・・・急に中止をすると元の皮膚症状が悪化します。

⑧ステロイド紫斑・・・内出血です。手背や前腕などに打った記憶がないのに、内出血(赤紫斑)がすぐにできます。

ステロイド外用剤は副作用に注意をしながら使っていくととてもいい薬ですので上手く使っていく必要があります。