ステロイド外用の長期継続による副作用(神戸・皮膚科)(アトピー性皮膚炎)
アトピー性皮膚炎
当院にもステロイド外用剤の副作用がでているにもかかわらず、漫然とステロイド外用剤を処方されている患者様が来院されます。特に、幼少時からステロイド外用剤で治療をされているアトピー性皮膚炎の方が圧倒的に多いです。
ステロイド外用剤の長期の副作用で多いものを2つお示しします。
①(ステロイド)紫斑・・・多くの方が皮膚が薄くなって、すぐに内出血をする。うった記憶はないが、いつのまにか内出血をしている。年齢いった方みたいな皮膚だ という ことを言われる方が多いです。
②皮膚萎縮・・・皮膚が薄くなった(菲薄化)、皮膚は触ると皮膚がペラペラだ、肘から前腕にかけてみられることが多く、外からみて皮膚の下に毛細血管が走行しているのがよくみえますし、細い血管まで見えるようになります。
これらの副作用は不可逆的になります。当院で開業してから、皮膚科の主治医から指摘されすにステロイドを大量に処方されている方をよく拝見しますので、自分でも注意をしてください。
そのような方はなるべく、ステロイドの使用を減らす治療を行っていただくのがいいと思います。
現在、アトピー性皮膚炎ではステロイド以外の治療でも保険適応になっている薬が多くでてきています。全身療法では、デュピクセントの注射やオルミエント内服、シクロスポリン内服、外用療法ではプロトピック軟膏やコレクチム軟膏が非ステロイド治療ですが、効果が認められています。