イベルメクチン外用(酒さ)(神戸・大阪)(脂漏性皮膚炎・尋常性ざそう・口囲皮膚炎)(皮膚科)
酒さ・酒さ様皮膚炎
当院では丘疹・膿疱型の酒さの方に対して、イベルメクチンクリームによる外用療法(自費)も行っております。
2019年にだされた海外の論文になるのですが、このイベルメクチンクリームは酒さにはもちろん効果がありますが、口囲皮膚炎、脂漏性皮膚炎、尋常性ざ瘡(ニキビ)といった顔面に生じる赤み伴う疾患にも効果があるという報告です。下図にその論文の要旨を掲載しています。
たしかに、酒さにイベルメクチンクリームを使うと、”皮脂が減って肌の調子がいい”、”気になっていた毛穴が気にならなくなった”、”ぶつぶつするの(ニキビみたいなやつ)がでてくる頻度が減った”という声をお聞きします。過剰な脂腺・皮脂への反応を抑えたりあるのかもしれないですね。この論文にもイベルメクチン外用剤の(皮膚)局所の炎症性サイトカイン・抗菌ペプチドの抑制がメカニズムとして記載されています。
日本は海外に比べてざ瘡(ニキビ)・酒さなどの疾患に対して保険診療がかなり遅れておりますので、イベルメクチン外用が保険適応になる日がいつかくるのでしょうか。