はやし皮ふ科クリニック、春日野道、皮膚科、アレルギー科、アトピー、美容皮膚科はやし皮ふ科クリニック

(大阪)酒さ・酒さ様皮膚炎にプロトピック軟膏?Why?(近畿・神戸・皮膚科)

酒さ様皮膚炎

プロトピック軟膏は「アトピー性皮膚炎」の治療薬ですが、酒さと診断されながらプロトピック軟膏」を処方され、酒さ様皮膚炎(ブツブツが増える)になっている方が神戸や大阪・奈良などからよく来院されます。(プロトピック軟膏でよくなっている方は当院には来院されないというのはあるかもしれません)

プロトピック軟膏は保険適応疾患はアトピー性皮膚炎しかありません。ですので、酒さにプロトピック軟膏を処方するのは適応外使用にあたりますので、認められていません。

ネットで酒さ&プロトピックで検索を行うと、病院HPに酒さにプロトピック軟膏を用いますというのもよくヒットします。しかしそれは適応外使用にあたるので、認められていないのでそれをHPで堂々と載せている病院には驚きしかあありません。

酒さの海外標準治療は【メトロニダゾール外用剤やイベルメクチンクリーム】ですが、この治療を行っている医療機関は地域間によって異なります。関西は、プロトピック軟膏の処方が多い印象です。そのため、関西ではプロトピック軟膏による酒さ様皮膚炎を生じてしまっている方が多いです。プロトピック軟膏で酒さ様皮膚炎を生じることはかなり以前から論文がいくつかでておりますので、その論文に目を通していると処方する気になれないように思います。

下図はスイスの酒さの治療ガイドライン(JEADV 2017.31.1715-1731)になりますが、ステロイドやプロトピックは赤字になっており、ガイドラインでも推奨されていません。推奨されているのは、①メトロニダゾール、②アゼライン酸、③イベルメクチンです。

プロトピック軟膏を塗布するといいが、止めると悪化する という方も多くこられます。その時点ですでにプロトピック軟膏でリバウンド状態になっており、すぐにプロトピック軟膏を中止する必要があります