ステロイドによる口囲皮膚炎の経過(大阪・兵庫・京都・関西)子供 口まわりの赤いぶつぶつ
口囲皮膚炎の経過・治し方
当院に来院されたステロイド外用剤による口囲皮膚炎(酒さ様皮膚炎)の患者様です。マスクが生活に登場して増えてきた疾患です。
小学生低学年の方ですが、改善したのでぜひ、HPなどに使って他の同じ症状で悩む方にお役に立てるのであれば写真を使ってくださいと言って頂きました。ありがとうございます。
大阪府で3件の皮膚科、1件の小児科に通院していたけど改善せず2年半症状があったそうです。大阪府内でも酒さを色々調べて病院を変えたり、先生に相談したけど改善しなかったとのことです。5件目の医療機関として当院に受診されました。4件の皮膚科で使用されていた薬はステロイド、プロトピック、モイゼルトでした。
当院のブログを目に通していたそうですが、遠方なので来院は躊躇していましたが、ひどくなる一方のため来られました。初診→16日後→2か月後の症状の経過です。2か月後の写真はすこしぶり返したとのことでしたが、最近は調子がいい日も多かったとのことです。
患者様の過去の治療歴を確認しましたが、ステロイドによる口囲皮膚炎などの治療方針は医療機関によって、様々で統一されていないが現状です。市販薬やワセリンでは改善しないことも多いです。これは教科書に治療法の記載がないことによることが多いと思います。
最初は皮膚が痛かった患者様ですが、先日の診察ではニコニコしてくださってよかったです。よく治る期間はいつですか?の質問を親御さんからされます。来院時の臨床症状と、使用したステロイド・プロトピック外用剤の使用量(グラム)で大体推測できますので、軟膏の使用量(g)をお伝えください。
追記;写真の提供を申し出てくださった患者さんには感謝します。この写真を見て、同じ症状であると確信して来院された口囲皮膚炎の方が何名かおられます。ありがとうございます。
